40代サラリーマンの日記

わたくし、40代のサラリーマンの日常を書いています。

イギリス料理よりオランダ料理の方が不味いと主張する友人の話

このブログに「世界一まずいと言われるイギリス料理の世界」を掲載したところ、イギリスとオランダで働いた経験がある友人Fから「イギリスの料理がまずいと言っているのは甘え。オランダはもっと酷い」と言ってきました。オランダの料理のまずさを切々と訴えてきたので、今回はその話を書いてみたいと思います。
※友人Fのオランダ料理のイメージはこんな感じだそうです。
その友人がオランダにいたのは2000年頃で、急遽3ヶ月ほど行ってきたのだそうです。まずオランダは多様性の国だけあって、外国人に割と寛容だそうで「人は良い!それと思ったより勤勉」とのことです。
 

1.イギリスでは食事に困らない

友人Fによると、イギリスにいても食事に困った経験は少ないそうです。なぜならば
 
「イギリスには中華料理とインド料理があるから」
 
だそうで、結局イギリス料理はまずいのかという話になるのですが、「外食産業が発達しているイギリスなら、美味しい食事もみつけられる」のだそうです。「外食産業が未発達な国は悲惨」ということで、イギリスはましな方だと言います。
※ロンドンの中華料理店
 

2.オランダの外食

外食産業が発展していないオランダでは、基本的にお店の数が少ないのだそうです。そしてお店も「スーパーの材料を買ってきて、俺が作っても同じ味のレベル」の店も多く、高いお金を払って食べる価値がないと言います。

ある時、外国人旅行客なら良い店を知っているかもしれないと考え、話しかけたら隣国のベルギーに行くことを勧められたそうです。
 

3.オランダの食事

友人が言うには、オランダには美食という概念が存在しないそうです。食事に娯楽性はなく、ひたすら燃料補給のための行為だそうで、そのためバリエーションも少なく「オランダ人は、一週間同じものを平気で食べ続ける」と言っていました。
 
朝と昼は火を通したものを食べないそうで、朝はドーンとヨーグルトが出てくるのだそうです。ヨーグルトやチーズなどの乳製品は美味しいそうですが、毎日毎日食べていると飽きてくるのは当然です。しかしオランダ人は毎日毎日、同じ物を食べ続けています。
 
夕食は茹でたジャガイモに、茹でたソーセージに、キャベツの酢漬けが基本だそうで、これを毎日毎日食べても不満が出ないのがオランダ人だそうです。薄味でなんとも微妙な食べ物だそうで、2日目にはうんざりしたようです。
※夕飯が、毎日こんな感じだそうです。
彼は朝はオランダ流儀に従って乳製品を食べ、昼は屋台で生のニシン(これは美味しいそうです)とパン、またはバーガー・キングのハンバーガーを1000円ぐらい出して食べ、夜は自炊していたそうです。
 

4.オランダ料理とは

オランダの北部、西部、南部で伝統料理が違うそうです。とりあえず代表的な料理を並べてみます。
 
ハーリングはニシンの一種で、塩漬けにしたものを生で食べるそうです。塩抜きしているので塩辛さはなく、若干生臭いらしいので、一緒にピクルスなどと食べるそうです。友人が言うには屋台で食べるならこれが一番美味しいそうです。
 
 
(2)メトヴォルスト
挽肉を乾燥させて作ったソーセージで、独特の臭いがするそうです。そもそも新鮮な肉が手に入らなかったためにできたものなので、味に期待してはいけないとのことでした。しかし近年では、美味しいものも出てきているそうです。
 
 
(3)ビターバレン
コロッケです。サイズが大きくなると「クロケット」と呼ぶそうです。「店で食べても友人の家で食べても同じ味。なぜなら同じスーパーで冷凍のビターバレンを買ってきて揚げているから」とのことです。自家製ビターバレンを売っている店もあるそうです。
 
 
(4)フリッツ
フライドポテトのことで、「店によってはバケツで出てくる」そうです。ジャガイモが主食と言ってよいオランダでは、大量に食べるのは普通のようです。そして「たかがフライドポテトを奇跡的にまずく作る店がある」のだそうです。
 
 
(5)キベリン
白身魚のフライだそうです。上記のフリッツと一緒に頼めば、イギリスのフィッシュ&チップスになります。「店によって当たりハズレがある。ハズレの店で食べると、油臭さと生臭さを食べることになる」のだそうです。
 

5.落ち着いた友人F

いろいろ話していて落ち着いてくると、「案外、オランダ料理はまずいものばかりではないかも」と言い出しました。とにかく苦痛なのは、同じ物を延々と食べ続けるオランダ人の食習慣で、それにつきあわずに美味しい店を探していけば、案外楽しめるかもしれないと意見を変えてきました。しかし店が少ないので、美味しい店を見つけるのは初めての旅行では難しいだろうとも言っていました。
 

6.おまけ

オランダ人は噂通りケチというか倹約家で、金銭感覚に戸惑うことは多かったそうです。靴下に穴が空いても見えないから平気と履く人は多く、子供のズボンの膝に穴が空いたら、ポケットを剥がして膝に当てるのが常識のようになっているとか。ベルギーにバカンスに行くのが好きですが、彼らは全くお金を使わず「あいつらは二酸化炭素しか落としていかない」とベルギー人に言われているようです。

オランダでは服を買うのも困るそうです。まずオランダ人はデカイ。成人男性の平均身長が180cmを軽く超えていて、190cmの人なら大量にいるオランダでは服のサイズもどうしても大きめになります。さらに服のセンスが古く、中には「いまどき、こんな服はどこで売ってるんだ?」と言いたくなる格好の人も頻繁に見かけるそうです。
※オランダ人の平均身長は世界一です。

8.まとめ

友人Fによると、オランダは季候も良く人も良いので住みやすい国だったそうです。ただし食事と服と娯楽に疎く、同じ食事をして同じ服を着て、サッカーやテニスで余暇を過ごすみたいな質素な生活が基本だそうです。
 
食事はガイドブックに載っている店は期待できず、スーパーで買った食材を素人が料理しているみたいな店もあるので、おいしいものを食べたければ、足を使って探すしかないようです。

ただし友人Fが行った2000年頃からは、オランダも変わってきているので情報をお持ちの方がいたら教えてください。