海外マンションの投資は怖い マレーシア編
知り合いがマレーシアで、建設工事に関わる仕事をしています。
現地の建設会社に日本の業者を斡旋したり、
技術提携の話をまとめたりするのがメインの仕事なのだそうですが、
その知り合いTさんから聞いた話です。
見知らぬ日本語看板
Tさんが建設現場に行くと、
日本語の建設看板のようなものが設置されていたそうです。
聞いたこともない日本企業の名前が並び、
建築主や施工会社が日本企業として書かれています。
しかしその現場はマレーシアの業者がマレーシアの業者に依頼して
建設している建物で、日本企業は関係ありません。
Tさんが建設現場の人に聞くと、日本人が看板を立てさせてくれというので立てさせた
そうで、3日間立てて置くだけで良いとのことで、どうもお金ももらっているようです。Tさんは様子を見ることにしました。日本人ツアー客がやってくる
しばらくすると、日本人がぞろぞろと建設現場の前にやってきて見学しはじめました。
建設現場と言っても建物はまだ立っておらず、土地の測量などを始めたばかりです。
日本人が案内し、あれこれ説明しているのですが、
どうも自分たちがマンションを建てていると話していたようです。
私はTさんに「嘘の説明を黙って見てたのか?」と尋ねると、
この手のことをする人には暴力団関係者もいるので、
下手に声を掛けたりするのは危険だから黙って見ていたのだそうです。
何をやっていたのか?
何か怪しげなことに巻き込まれないかと不安になったTさんは、
マレーシアの知人に質問して回ったそうです。
すると日本人が行っている不動産詐欺ではないか?という話になりました。
海外不動産投資は利益率が高いと、日本では投資セミナーがあちこちで開かれていますが、この中には詐欺も含まれています。日本でセミナーを開いて現地を案内し、建設中の建物を見せて契約をとるのです。もちろん、建設中のマンションは他所の物件ですからお金を払ってもマンションが手に入ることはありません。
お金を受け取った業者は姿を消してしまい、被害者は泣き寝入りになるのです。
もちろんこれが全てではないだろうが
こんな悪徳業者ばかりではないと思いますが、
この手の詐欺があることも気にしておくべきだと思います。
そもそも住んだこともない土地に不動産を買うのですから、
リスクが高いことは承知しておくべきだと思います。
以前にも書きましたが、すぐに見に行ける所でもないのに不動産を買うのは危険です。
ましてや事情がわからない海外に不動産を買うというのは、高いリスクが伴います。
何かあった時に、現地の人と電話でやり取りすらできないで海外に不動産を持つのは、
止めた方がいいと思いますよ。